【井戸を補強しながら再生工事を行いました】
昔ながらの古井戸は、日々の地下水の水位変動に伴い、井戸内の内壁が浸食されるものです。
そのお蔭で浸食された内壁が崩れることもあることから、貴重な井戸を守るために井戸を補強して再生する工事を行うことがあります。
こちらの現場は、コンクリートの井戸側を設置して、井戸補強を行い、長年使用していなかった古井戸再生工事のご紹介です。
まず、当社では井戸工事を行う前に井戸の神様にご挨拶させて頂き、お清めさせて頂いてから工事を開始します。
お酒・お米・お塩でお清めします。
昔ながらの化粧井戸側にコンクリート蓋がかけてありました。隣には、三菱製の古い壊れた電動ポンプがその名残を連想させます。
まず井戸底に堆積されている汚泥・砂を井戸内から排出します。
渇水期である12月から2月頃まで自然水位が下がる古井戸。
ポンプを使って綺麗な水になるまで排水を続けます。
それでは、井戸の中へ入っての作業開始。
渇水期でも自然水位が確保できるように、更に1mから2m掘り下げます。
井戸119番店長である私も井戸内へ入り、動画撮影をして参りました。その様子は、こちらをご覧ください。
井戸内の壁は、歴史ある古井戸なだけに、大きく浸食されていました。子供部屋に出来るくらいの大きな空間。歴史を感じました。
こちらは、塩ビ管に穴を空けて、地下水がパイプ内に入るように加工します。
そして、砂利や砂がパイプ内に入らないように、穴が詰まらないようにフィルターをかけます。
井戸内へは大量の砂利にて、塩ビパイプの外側へ充填します。
いよいよ昔ながらの化粧井戸側を撤去します。
これより、井戸内へコンクリートの井戸側を設置する作業になります。
井戸がある場所によっては今回の現場のように、大形のラフタークレーンをご用意して、砂利やコンクリート側の搬入致します。
井戸内へ慎重にコンクリート側を設置していきます。この井戸内へのコンクリート側設置により井戸側壁破損よる被害を防ぎ補強することができます。
当初の想定よりもより多くの砂利を充填する事になりました。
粘土層上部では粘土材(生粘土)であるシャットボールを使用することで、帯水層における水の流れの変化を最小限に防ぎ、既存の井戸に対する影響も緩和されます。
さらに、砂利を充填して井戸補強工事完成です。
続いて浅深両用自動ポンプ設置作業です。標準ジェットをパイプ先に取り付けて井戸内へ配管します。
こうしてポンプを設置完了です。一年を通じて井戸水を活用出来る事を目指し、かつ、浸食がはげしい井戸壁面の破損が懸念されていた古井戸でしたが、安心して井戸をご活用できるようになりました。井戸オーナー様もたいへんご満足頂けて良かったです。
古井戸をお持ちで井戸を活用できていないお客様で、井戸を再生したい!また、使えるようにしたい!とお考えの皆様。昔ながらの井戸を活用されている皆様。
どうぞお気軽に当社までお問い合わせ下さい。井戸に関してお困りの事や、ご不明な点等ありましたらお気軽に、当社までお声かけて下さい。
社員一同、心よりご連絡をお待ち申し上げております。 |