東京では、首都直下型地震が危ぶまれていることもあり、阪神大震災、新潟県中越地震、そして、東北大震災以降は特に防災井戸の役割が注目されるようになりました。
マンション管理組合様や学校、病院、老人福祉施設といった場所での井戸は深井戸でご提案する場合がほとんど。
しかしながら、予算や井戸掘削場所の工事スペースの問題から個人の方では、浅井戸(山井戸)を掘る場合がほとんどです。そこで、井戸119番が手掘りで掘る井戸工事をご紹介します。
今回のお客様は、お土地を新しくご購入されまして、敷地内に防災井戸が欲しいとのご要望でした。
そこで、新しい建物が着工する前の更地の状況で、井戸を掘らせて頂く事になりました。
①まずは、井戸工事の安全と良い水が出るようにと、お土地の神様にご挨拶させて頂きます。
②では、さっそく井戸掘りスタート!!
③井戸を掘る地域にもよるのですが、こちらでは井戸の深さ7mすべて人力で掘る予定です。その掘削口径は、約900mm=90cm
④仮設三脚櫓を設置して井戸水を求めて掘り進めます。
井戸掘りの様子を動画におさめました。
お時間がありましたらぜひご覧ください。
1,https://www.youtube.com/watch?v=kKAjjCZQqFI
2,https://www.youtube.com/watch?v=imBtAwxlr-M
3,https://www.youtube.com/watch?v=UjXvY3cGpGw
4,https://www.youtube.com/watch?v=xEq8Axg24K0
5,https://www.youtube.com/watch?v=0AQqiIykCKo
⑤黒土から赤土と掘り進めていくとだんだん水がにじむように湧いてきました。
⑥湧水を水中ポンプで排水しながら更に掘り進めます。砂利層まで届いてかなり水が湧いて溜まってきました。水がひざ上までくるかといった状況での穴掘り作業はかなり困難を極めます。
⑦ポンプで揚水し続けて、ある程度の水位が確保出来る事を確認しながら、仕上げるタイミングを見計らいます。
⑧次の作業は、井戸を仕上げるための準備をします。このパイプは、ケーシング管といいます。
手で掘り上げた穴が崩れる事があっても、せっかく掘った井戸がつぶれないようにこの管を手掘りで掘り上げた井戸の中に入れます。
穴が開いているのは、そこから井戸水がパイプの中に入るためです。白いものは、フィルターです。
砂利が砂がパイプの中に入らないように、目詰まりしないようにパイプへ巻きます。
⑨ケーシング管が入ったら、その廻りへ砂利を入れて埋め戻します。地下水が流れてくる水脈を塞ぐことがないように砂利を使用します。
⑩砂利埋戻しを進める途中で、上部からの水を遮水するために粘土を入れます。こうすることでせっかくの地下水が上部からの汚れた水が入らないようにします。
⑪ポンプを使ってケーシング管内の井戸水をケーシング管の中へ地下水を引き入れるように継続的に揚水します。
⑫これは、ケーシング管井戸内部の滅菌作業。土の中には多くの微生物がいます。そこで、仕上げ作業として井戸内部の滅菌作業を行います。
⑬もう一度、念入りに揚水作業をします。
こうして手掘りによる防災井戸掘削工事完成です。
こうして完成した防災井戸へ、電動井戸ポンプと手押しポンプを併用して設置。
日頃は、お庭への散水や道路への打ち水として電動ポンプを使ってご利用されるご予定です。
手押しポンプは、ご近所のお子様達の遊具にもなっているようですよ。停電した際には、この手押しポンプが活躍することでしょう。
飲料水としてばかりでなく、生活用水として多くの水が必要となります。生活用水とは、主にトイレで流す水として。また、身体を拭く水として。食器を洗う水としてなどなど
応急給水として配られる水を使用ことができない用途として使われる水ですね。応急給水で手に入れた水は、飲料水として、調理として口に入る水として使いたいですから。
防災意識の高い皆さまで、敷地内に防災井戸を掘りたいとご要望がありましたら、どうぞ当社までご相談下さい。社員一同、心よりお問い合わせお待ち申し上げております。 |